
和室をリビングにつなげたり、使っていない和室を洋室に変えたりするリフォームの際、意外と悩みがちなポイントが「仏間(ぶつま)」の扱いです。
昔ながらの仏壇スペースがあるけれど、リフォーム後の間取りやデザインと合わない…そんな声も多く聞かれます。
今回は、仏間のある和室やリビングのリフォームを検討している方に向けて、現代の住まいに合った“祈りの場”の残し方・作り方をご紹介します。
リフォーム時、仏間はどうする? よくあるお悩み

和室やリビングのリフォームに伴い、次のようなお悩みを抱える方が増えています。
- 仏間があるせいで、間取りの変更が難しい
- 仏壇が大きくて圧迫感がある
- 和室を洋室にしたいが、仏壇の置き場所が悩ましい
- 家族の集まる空間に仏壇を置くのは抵抗がある
こうした課題を解決するには、仏壇の在り方を見直しつつ、空間全体の使い方を工夫することがポイントです。
“残す・移す・隠す”で考える仏間の工夫
1. 仏壇をそのまま残す場合の工夫
仏壇を移動せずに残す場合でも、まわりの空間を整えることで自然に溶け込ませることができます。
たとえば…
- 壁紙や床材をリビングと統一して和洋折衷の雰囲気に
- 間接照明や引き戸で空間を柔らかく演出
- 座るスペースを設けて“心が落ち着く一角”として再活用
家族が集まる場に近い位置で、自然に手を合わせられるような配置が好まれています。
2. 仏間スペースを別の場所に移す
リフォームのタイミングで、仏壇を別の部屋に移す選択もあります。寝室の一角や廊下の収納スペースを活用するケースも増えており、移動の際には次のような点を考慮しましょう。
- 仏壇のサイズに合わせた専用スペースを確保
- コンセントや照明なども事前に計画
- 移動前に「閉眼供養」や「開眼供養」を行う(宗派により)
3. “見せない仏壇”という選択肢も

トップの仏壇がこの中に隠れています。
最近では、仏壇を家具のように“隠す”工夫も人気です。
- 壁面収納の一部に仏壇スペースを組み込む
- クローゼットや押入れにスライド扉をつけて仏壇を設置
- コンパクトな上置き仏壇を造作棚に収める
来客時には扉を閉じ、普段は静かに手を合わせられる空間が生まれます。デザイン性の高い「モダン仏壇」を選ぶことで、空間に馴染みやすくなります。。
リフォーム事例に学ぶ、仏間の“今どき”な活かし方
以下は、実際のリフォーム事例に見られる仏間活用の工夫です。
- 和室からリビングへ変更時、仏間だけ和テイストを残しアクセントに
- 仏壇を収納棚の一部に組み込み、リビングと一体化
- 小上がりの畳スペースに仏壇コーナーを設け、落ち着いた空間に
- 押入れリメイクで“扉付き仏壇スペース”を新設
暮らしに合わせて“形を変えながら守る”という考え方が主流になっています。
まとめ|リフォームで変わる仏間、変わらない心
仏壇がある空間=仏間は、家族にとって大切な場であると同時に、住まいの一部でもあります。
リフォームの際には、仏壇の存在をどう扱うかを早い段階で考えることが、満足度の高い住空間づくりにつながります。
「祈る心を大切にしながら、今の暮らしに合った形で残す」――そんな柔軟な発想で、仏間のある住まいをより快適な空間へとリフォームしてみてはいかがでしょうか。
ユニオンリフォームでは、お客さまのご要望に合った形でご提案しております!ぜひご相談ください。
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