
引き戸リフォームをすることで、限られたスペースを有効に活用でき、動線が取りやすくなります。特に子育て中のご家庭やバリアフリーを考慮する方にとって、引き戸は家事効率の向上や家族全員が快適に過ごせる空間作りに大きく貢献します。
また、バリアフリー設計に対応した引き戸は、高齢者や子どもがいるご家庭にもおすすめです。スムーズな開閉や十分な開口幅が確保されているため、車椅子やベビーカーの出入りも容易になります。
引き戸の基本構造と特徴

引き戸は、レールシステム、ドアパネル、そしてハンドルなどの主要部分から構成されています。レールシステムは、ドアがスムーズにスライドするための基盤となり、床敷きタイプや上吊りタイプなど、設置場所や用途に応じた種類が選ばれます。
引き戸はスペースを有効活用できるため、リビングやダイニングなどの広い空間だけでなく、子ども部屋やトイレ、バスルームなど、お子さんや高齢の方がよく通る場所への設置も人気です。
■ 引き戸の種類:片引き戸、引違い戸、引き込み戸
引き戸には片引き戸、引違い戸、引き込み戸の3種類があり、それぞれに特徴や利点、適した使用場所があります。
- 片引き戸:一枚のドアパネルが横方向にスライドして開閉するタイプ。設置スペースが限られている場所に適しており、小さな部屋や廊下などに最適です。既存のドア枠の解体を最小限で取付ができるアウトセットタイプもあり、リフォームにおすすめです。
- 引違い戸:二枚のドアパネルが重なり合ってスライドするタイプ。より広い開口部を確保できるため、リビングやダイニングルームなど、広い空間をつなげたい場所に適しています。引違い戸を使用することで、自然光の取り込みが増え、開放感のある空間を実現できます。障子や襖があった場所のリフォームにおすすめです。
- 引き込み戸:ドアパネルが壁の中にスライドして収納されるタイプ。非常にスリムな設計で、現代的なインテリアにマッチします。主にリビングスペースなど、広い壁スペースが確保できる場所に適していてリノベーション時におすすめです。
工事が最小限で済む片引き戸から、引き違い戸、引き込み戸など、おうちに合わせて選択しましょう。
■ 引き戸のメリット:空間活用、開放感、安全性
引き戸リフォームには多くのメリットがありますが、特に空間の有効活用、開放感の演出、そして安全性の向上が挙げられます。これらのメリットは、家族の成長やライフスタイルの変化に柔軟に対応できる住まい作りにおいて非常に重要です。
限られたスペースでも解放感を出しやすく、安全性や動線確保に優れた引き戸はリノベーション時だけでなく、単体でのご依頼も多いリフォームです。
■引き戸のデメリット:気密性・遮音性の低下など
引き戸には多くのメリットがありますが、いくつかのデメリットも存在します。まず、気密性や遮音性が開き戸に比べて低下する点が挙げられます。
これは、引き戸がレール上を滑る構造であるため、隙間ができやすく、外部からの音や空気の侵入を完全には防ぎきれないことが原因です。とくにアウトセットのものだと下部に隙間ができやすいです。引き戸のリフォームをする際にはご参考にしてください。
引き戸リフォームで実現する柔軟な空間活用

■子ども部屋の成長に合わせた引き戸の活用
子ども部屋は子どもの成長に伴い、そのニーズや機能が変化します。引き戸にすることで、柔軟に空間を調整し、間仕切りとしての利用や収納スペースの確保が容易になります。
さらに、安全性を考慮した設計を取り入れることで、子どもが安心して過ごせる環境を実現できます。
■ 高齢者に優しいバリアフリー設計
高齢者に優しいバリアフリー設計の引き戸リフォームをすることで、家族全員が安心して快適に暮らせる住環境を実現できます。車椅子や歩行補助具を使用する際にスムーズに開閉できるよう、レール付きの引き戸を取付け、握力が少なくなっても開閉がしやすくなります。
引き戸自体の幅を広げることで、車椅子などがスムーズに通過できるスペースを確保し、部屋間の移動も容易にします。
■引き戸リフォームの予算
引き戸リフォームにかかる費用は、リフォーム内容や使用する材料、施工規模によって大きく異なります。一般的に、室内引き戸リフォームの費用は20〜50万円程度と言われていますが、現状が開きのドアで、引き違い戸や引き込み戸にしたい場合は周りの壁の工事も加わるためさらにその壁の補修や内装の工事が加わります。
アウトセットの片引き戸であれば周りの壁を傷めませんのであまり追加費用がなく工事をすることが可能です。
さらに、鍵や取っ手、ガラスの形状などの追加オプションを選択することで、総費用が増加することがあります。予算計画を立てる際には、これらの要素を考慮し、必要な機能やデザインに合わせて費用を見積もることが重要です。
【事例紹介】リビングのドアを片引き戸にした事例

もともとドアだった入口をアウトセットの片引き戸にした事例です。
柱があり、引き違い戸にすることができなかったのですが、柱を壊さずに引き戸にすることができました。ドアはLIXIL/ラシッサをご採用。明るい空間になりました。
まとめ:引き戸リフォームについて
いかがだったでしょうか?
引き戸リフォームの方法・費用・メリットデメリットについて紹介しました。
是非参考にして、安全で快適な空間を手に入れてください!ユニオンリフォームでも、引き戸リフォームのご相談も承っております。ぜひご相談ください!